AKBになりたい
何を言ってるんだ気持ち悪い、と自分ですら思ってるから僕はまだ正常です。
ここでのポイントはAKBになりたいわけであって、AKBに入りたいわけじゃないということ
どういうことかというと
AKBに入りたい、という言葉の裏には日々地元のスクールで歌やダンスのレッスンを受け、最も写りの良い写真を血眼になって選別し、何度も推敲した履歴書にそれを貼り、何百倍もの書類審査をくぐり抜け、ようやく辿りついた一次オーディションでいかにも業界人風情醸し出してるおっさん達の前で恥を忍んで自己アピールをし、奇跡的な確率で研究生としての座を射止めるも、そこで待ち受けるのは同期からの妬み嫉み、周りからの誹謗中傷、それでも僅かなチャンスを逃すまいと必死にアイドルスマイルを振りまいてファンを獲得して徐々にメディアに露出を増やしていき、神7は無理にしろ、せめてアンダーガールズくらいには入りたい、努力してでもその夢を叶えたいという願望がある
はずなのだ
まあ、ガチでAKBに入りたいという人はそのくらい当然だと思っているんじゃないでしょうか。
つまり、AKBに入りたいというのはそれ相当の努力が必要とわかっている人の発言なんです。
一方、僕はAKBに入りたいわけじゃない。
気づいたらAKBになってたい。
何の努力もせずにAKBになりたい
ようは、カフカの「変身」みたいな感じで朝起きたらAKBになっていたいわけです。
ある朝、僕がなにか気掛かりな夢から眼をさますと、自分が寝床の中でAKBに変わっているのを発見した。
カフカの主人公はある日、目を覚ますと虫になっていて後々親父にリンゴを投げつけられるかわいそうな奴なわけですが、AKBだったらそんな胸の痛むイベントは起きなかったはず。
むしろ親父は家中にポスター貼りまくったはずなんです。
学生の頃はAKBに大して大して思い入れも無かったのに、今年から会社に勤め始めて体力・精神共に疲弊してきて、彼女たちが急にキラキラ輝いて見え始めたわけです。
ドンキでAKBの衣装買って、それ着てカラオケでも行こうかな。